人間はおもしろい
私は個人宅へ商品を運ぶ配達のバイトをしているのだが、これがまたおもしろい
何がおもしろいかというと、配達先の人間の反応がおもしろい
ある人間は、私がインターフォンを押すところから、商品を、渡し終えて家の扉を閉めるところまで、「無言」
ある人間は、私が家に入るなり、まるで友達のように声をかけてくる
またある人間は、子供に商品を受け取らせる。単に子供がそうしたいのかもしれない
いろんな反応をする人間がおり、そこではおそらくだが自分の本性が少なからず出る。
なぜなら、商品を受けとる瞬間は、「私」と「お客」の二人しかその場にいないからである。
第三者がみているところでは、人の目を気にして猫を被る人もいる。
しかし出前サービスにおいて、第三者がみているといった状況は、ほぼない。
つまり、猫を被る必要がないのだ。
だから、そういう状況下では、自分の本性が出るのだと私は考えている。
目の前のお客が、私のことを「ただの商品配達マシーン」としてみている場合、無意識のうちにそれが態度に具現化されるのだ。
逆もまたしかり、である。
「相手が私のことをどう思っているのか」が、態度でわかるというのはおもしろい。
そうやって見抜く目を養うと、日頃の人間とのかかわりももまた、変わってくるだろう。
ということで、人間はおもしろい、